ユニーク・ブラボー・シネマ

ユニークさに欠ける凡人が、映画に溢れるユニークを味わいつくし喝采したい映画ブログ

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『クワイエット・プレイス』感想~ツッコミどころ満載ホラー

常日頃から、ツッコミどころのある映画もスルーして楽しめるタイプの人間だと自分のことを思っていました。むしろ、やたらと映画のツッコミどころに厳しい人に対して「そんなに気にしすぎず楽しめばいいのに~」なんて思っていました。 そんな人間が、はぁ?…

『万引き家族』感想~えらいぞ!祥太

『万引き家族』を鑑賞。 是枝監督の作品は2004年の『誰も知らない』しか観たことがなかったことを今知って自分で驚く。話題作も多くて色んな情報が入ってくるので、勝手にもっと観ている気になっていた…。決して避けて通っていたわけではないです。 というこ…

『U・ボート』感想~潜水艦ものの名作

いつか観ようとずっと思っていた、潜水艦もの戦争映画の金字塔『U・ボート』(1981)をついに鑑賞しました。 観れるのが長尺のディレクターズ・カット版だけという状態だったので、時間を作る必要がありました。その長さ、3時間28分。(ちなみに当時の劇場版は…

『gifted/ギフテッド』感想~天才少女の教育をめぐるお話

『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督作『gifted/ギフテッド』を鑑賞しました。ギフテッドとは タイトルにもなっている「gifted」は日本語で「優れた才能のある」とか「ずばぬけた知能を持つ 」という意味になるそうで、この映画に出てくる天才少女メ…

『ミッション:インポッシブル フォールアウト』感想~とにかく死なないでくれ

わたくし、実は初めて好きになった俳優がトム・クルーズで、きっかけはテレビで観た『ミッション:インポッシブル』第1作目でした。 小さい頃には兄が借りてくるジャッキー映画やシュワちゃん映画ばかり観ていて、初めて目にする正統派イケメンのかっこよさ…

『アンセイン 狂気の真実』感想~全編iPhoneで撮影。あのホラー映画の引用も?

スティーヴン・ソダーバーグ監督によるサスペンススリラー『アンセイン ~狂気の真実~』の感想です。ストーカー被害によるトラウマが治らずカウンセラーのところに行ったら精神病棟に強制入院させられ、しかもそこにストーカー男が職員として居たっていう悪…

『ファントム・スレッド』感想~背後に家族が見えない女と、背後に家族が見えすぎる男

今日はポール・トーマス・アンダーソン監督『ファントム・スレッド』を観ました。 あの『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以来のダニエル・デイ=ルイスとの強力タッグですが、今回は意外にもオートクチュールの世界を舞台にした愛憎劇でした。

【映画ファンにおすすめ】IMDbの動画コンテンツ『Director's Trademarks』とは?

こんにちは。 今日は海外映画サイトIMDbの超おすすめ動画コンテンツ『Director's Trademarks』を紹介したいと思います。 映画好きや映画のことを学びたいという人には本当におすすめの動画なのでぜひチェックしてみてください。 まず、IMDb(インターネット…

『レディ・バード』感想~グレタ・ガーウィグ的、痛い女子高生

何を隠そう、私はグレタ・ガーウィグが映画で演じる主人公たちが苦手だ。 『フランシス・ハ』『マギーズ・プラン』『29歳からの恋とセックス』。ちょっと個性的で、自己中心的で、大人になりきれない、いわゆるこじらせ系の困った女性たち。見るたびに、また…

サンドラ・ブロック主演、Netflix映画『バード・ボックス』感想

Netflixに登録してるくせにあまりNetflixオリジナル映画って観てないな…ってことで、軽い気持ちでちょっと気になっていた本作を観てみました。 サンドラ・ブロックが出てるってくらいで、事前情報ほとんどなしの鑑賞。 結論から言うと、ハラハラ系の終末もの…

『ボヘミアン・ラプソディー』感想

今更ながら『ボヘミアン・ラプソディー』を観ました。 基本的に今更ながらな映画レビューばかりですみません。 あらすじ 感想 観る前のQUEENとの個人的な距離感 雑多な感想まとめ 最高の瞬間で終わるのが良い あらすじ 1970年、ロンドン。ライブ・ハウスに通…

『スリー・ビルボード』感想(ネタバレなし)~データから考える俳優賞W受賞の凄さ~

『スリー・ビルボード』やっと観ました。 フランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンと好きな俳優が勢揃いで、しかも評価も高かったんで早く観たかった作品。 娘をレイプの末に殺された母親が出した看板を発端に、話が予想のつか…

『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』感想~元スケヲタ目線から見たトーニャ・ハーディング

フィギュアスケート史の汚点として刻まれる"ナンシー・ケリガン襲撃事件"の顛末を描いた『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』。 監督は『ラースと、その彼女』のクレイグ・ギレスピー。主人公のトーニャ・ハーディングを演じるのは『スーサイド・スク…

『君の名前で僕を呼んで』感想

『君の名前で僕を呼んで』をついに観たぞー! イタリアの美しい風景を背景にした、美しい少年と青年のひと夏の恋…。この前情報のみで「美しいものに美しいものを掛け合わせたものが見れるのか、それは見なくては… 」と思っていました。特に、私はイタリアを…

『20センチュリー・ウーマン』感想(若干のネタバレ含む)

記念すべき1記事目は、Netflixで観たマイク・ミルズ監督作『20センチュリー・ウーマン』。 あらすじ 1979年、カリフォルニア州のサンタバーバラが舞台。シングルマザーのドロシアと思春期盛りの息子ジェイミーの暮らす家には、個性豊かな面々が間借りしてお…

ユニーク・ブラボー・シネマとは?

『ユニーク・ブラボー・シネマ』とはなんぞや。 ブログ名を考えるのに三日三晩かけ、ようやく辿り着いたこの名前。それは、「ユニークでブラボーな映画を紹介したい」「映画の中にあるユニークさを称賛したい」という、きわめてシンプルな欲求を表したブログ…