ユニーク・ブラボー・シネマ

ユニークさに欠ける凡人が、映画に溢れるユニークを味わいつくし喝采したい映画ブログ

映画の感想

『アンセイン 狂気の真実』感想~全編iPhoneで撮影。あのホラー映画の引用も?

スティーヴン・ソダーバーグ監督によるサスペンススリラー『アンセイン ~狂気の真実~』の感想です。ストーカー被害によるトラウマが治らずカウンセラーのところに行ったら精神病棟に強制入院させられ、しかもそこにストーカー男が職員として居たっていう悪…

『ファントム・スレッド』感想~背後に家族が見えない女と、背後に家族が見えすぎる男

今日はポール・トーマス・アンダーソン監督『ファントム・スレッド』を観ました。 あの『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以来のダニエル・デイ=ルイスとの強力タッグですが、今回は意外にもオートクチュールの世界を舞台にした愛憎劇でした。

『レディ・バード』感想~グレタ・ガーウィグ的、痛い女子高生

何を隠そう、私はグレタ・ガーウィグが映画で演じる主人公たちが苦手だ。 『フランシス・ハ』『マギーズ・プラン』『29歳からの恋とセックス』。ちょっと個性的で、自己中心的で、大人になりきれない、いわゆるこじらせ系の困った女性たち。見るたびに、また…

『ボヘミアン・ラプソディー』感想

今更ながら『ボヘミアン・ラプソディー』を観ました。 基本的に今更ながらな映画レビューばかりですみません。 あらすじ 感想 観る前のQUEENとの個人的な距離感 雑多な感想まとめ 最高の瞬間で終わるのが良い あらすじ 1970年、ロンドン。ライブ・ハウスに通…

『スリー・ビルボード』感想(ネタバレなし)~データから考える俳優賞W受賞の凄さ~

『スリー・ビルボード』やっと観ました。 フランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンと好きな俳優が勢揃いで、しかも評価も高かったんで早く観たかった作品。 娘をレイプの末に殺された母親が出した看板を発端に、話が予想のつか…

『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』感想~元スケヲタ目線から見たトーニャ・ハーディング

フィギュアスケート史の汚点として刻まれる"ナンシー・ケリガン襲撃事件"の顛末を描いた『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』。 監督は『ラースと、その彼女』のクレイグ・ギレスピー。主人公のトーニャ・ハーディングを演じるのは『スーサイド・スク…

『君の名前で僕を呼んで』感想

『君の名前で僕を呼んで』をついに観たぞー! イタリアの美しい風景を背景にした、美しい少年と青年のひと夏の恋…。この前情報のみで「美しいものに美しいものを掛け合わせたものが見れるのか、それは見なくては… 」と思っていました。特に、私はイタリアを…

『20センチュリー・ウーマン』感想(若干のネタバレ含む)

記念すべき1記事目は、Netflixで観たマイク・ミルズ監督作『20センチュリー・ウーマン』。 あらすじ 1979年、カリフォルニア州のサンタバーバラが舞台。シングルマザーのドロシアと思春期盛りの息子ジェイミーの暮らす家には、個性豊かな面々が間借りしてお…